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■植物としてのケナフ
ケナフはアオイ科のハイビスカス属の植物で、長い靱皮繊維と広葉樹に似た短い木質繊維を備えています。その特徴は生長速度が速いことで、春に播種後、秋の収穫期には高さ3〜4cmになります。これは、生長量が大きい柳の木と比べても3〜5倍と高く、ケナフの二酸化炭素固定能の大きさを物語っています。また、水中の窒素(N)と燐(P)の吸収率も大きく、水の浄化の点でも注目されています。しかも、あまり肥沃ではない土地でも栽培が可能であると報告されています。
また、製紙資源としてのケナフは靭皮部と木質部分を会わせて作製した紙の紙質は低密度・高不透明および低平滑度が特長となりますが、ほかに、温かい肌合い・風合いおよび、目に優しいなどといった感性的な特徴もあります。
以上のような特徴を有するケナフを製紙原料として利用することができれば、森林以上のような特徴を有するケナフを製紙原料として利用することができれば、森林伐採をせず、原料を生産しながら消費できるという大きなメリットがあります。
■製紙資源としてのケナフ
ケナフの靱皮繊維および木質部の繊維の長さはそれぞれ約2〜3mm、1mm以下であり、組成的にも形態的にも大きな違いがあります。
ケナフ靱皮繊維からのパルプは細く長くかつ繊維壁が厚いので辞書用紙などの薄葉紙の原料に用いられたり、透気度が高いことからフィルター等にも利用されます。また、従来の和紙の原料である楮や三椏に比べ、光沢や柔軟性に劣るのですが繊維の収穫量が格段に多く、和紙の原料としても有望されています。
ケナフの木質部から得られるパルプは繊維が短く漉きにくいパルプとして敬遠されてきましたが、最近では繊維壁が薄いこと等の特徴を生かした種々の用途が開発され始めています。
また、ケナフの靱皮部と木質部を合わせて作成した紙の紙質は低密度、高不透明および低平滑度が特長となりますが、温かい肌合い、風合いおよび目に優しいなどといった感性的な特徴があります。
※バガス・竹等のケナフ以外の非木材紙についても取り扱っておりますので、お問い合わせください。 |
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